日別アーカイブ: 2007年3月6日

牛君の膜で命を救われる

昨日、父が心臓の手術を受ける。心臓弁膜症。機能していない左心室と大動脈の間の弁を人工のものに変える手術であった。手術は無事成功したので、あれこれとメモっておこう。

  • 人工弁.com
  • 日本全体では年間約5000例。手術をしていただいた伊豆長岡の順天堂大学附属病院では年間20~30件程度。
  • 手術で亡くなるリスクは1~2%程度。ただしこれにはどうしようもない急患で入ってくるものや、超高齢の場合も含まれるので、今回のように計画的に手術をする場合のリスクはかなり低い。
  • 人工弁は金属とカーボン製の機械弁と、牛や豚の生体弁の2種類あり。それぞれにメリットとデメリットがあるので状況にあわせて選択。牛や豚の生体弁は若者にとっては異生物として認識されるのでせいぜい10年しかもたないが、70過ぎの老人にとっては人間か牛かの区別はあまりつかないようで、20年はもつらしい。
  • ワーファリンを服用している間は納豆、クロレラ、青汁は食ってはいけない。
  • 術後、麻酔が効いている間はお花畑状態であるらしいが、醒め始めるときに最悪の気分を味わう人もいるらしい。崖からの転落、襲ってくる虫、職場での最悪の経験、そんな幻影を見て暴れるらしいのだ。そんな場合に「手足を縛ってもよい」という承諾書にも判を押した。

何も問題なく順調ならば、術後の経過は早い。3日後には歩行のリハビリが始まり、2週間で退院。

人工弁で生きる―心臓手術の闘病日記を中心に (1982年)