月別アーカイブ: 2008年4月

いい床屋に出会う幸福

普通の生活の中で身近にいるプロとして、真っ先にあげたいのが床屋のおやじだ。今年の1月に引越しをして、さて、行きつけの床屋をどこにするかがギャンブルである。若い女性がカットしてくれるところを、という善からぬ思いは奥にしまいこみ、やはり安心して通えるのはプロのおやじの床屋なのだ。

ふた月ほど前に入った床屋のおやじは60代くらいだろうか。切る前にちゃんと私の特徴的な癖毛を指摘する。右側だけにある床屋泣かせのうなじの逆毛だ。あとはお任せして床屋談義。

先週末、ふた月ぶりにその床屋に行ったが、「前と同じでいいですね」の一言でおしまい。ちゃんと覚えていてくれたね。私の仕事や趣味や出身地まで全部覚えている。

途中、店内のラジオから「床屋の時間は無駄だよね」なんて話題が流れていたが、とんでもない。ゆっくり一時間、無駄話と蒸しタオルの気持ちよさにお金を払っているのだから。

六本木ヒルズ昼飯リニューアル中

六本木ヒルズでの昼食はいつも悩むのだが、最近テイクアウトできる店が増えて重宝している。値段は少々高めだが、500~1,000円以内で選択肢がかなり増えたのがうれしい。

先週オープンしたイーション by ケーステージは寿司があったりオムライスだったりサンドウィッチだったり鰻だったりとまったく混沌としたジャンルの弁当屋なのだが、無駄におしゃれで意味がわからない。ガラス張りのキッチンでイケメン男子が弁当を詰めていても、なにそれ、という感じである。単価をあと300円安くしてオリジン弁当にしていただく方がうれしい。でもこれがヒルズなんだろう。

ただ年齢が上がってくると少しの量でいいからおいしいものが食べたいというニーズもある。自分はじわじわとその仲間入りをしそうな体調の雰囲気。

趣味は芝生

先日の土日に久しぶりに伊豆の家族の待つ家に帰る。桜は終わり、暖かさが落ち着いてくると庭の芝生も元気になるようだ。

庭一面の芝生は場所によって出方が違う。日の当たり方、土の固さ、微妙な地面の高さによって緑の葉の出る違いがある。ここで放っておくと緑がムラになってしまうので、一度均一に刈っておくのだ。葉の出方の悪いところは刈ることで刺激されて葉が出やすくなる。

毎週末看ることができないので、ペンディングになっている問題もある。日当たりと水はけの悪い部分にコケが発生し、芝生に勝っている。あそこはゴールデンウィークになんとかしてやろう。

花壇や他の境界との始末もしたいな。

松屋に罰を与える

北京での出張中は昼によく「和合谷」というチェーン店の牛丼を食べていた。安くて、日本の牛丼よりあっさりした味付けがいい。少々つゆだくな感じも好み。

帰国して久しぶりに今日、六本木の松屋で牛丼を食べたが、驚くほど不味い。肉は薄いくせに筋っぽく、タマネギはガリガリで火が通っていない。がっかりした。罰としてしばらく松屋には行かないことにする。

靴のメンテと久しぶりの蕎麦屋

この土日は掃除や洗濯、北京出張の整理にあてる。

北京の砂塵の中ですっかりくたくたになってしまった靴をいたわってあげよう。靴紐をはずし、布で埃を拭いてから、皮にミンクオイルをしみこませる。オイルを落ち着かせている間、新しい靴紐を買いに外出。近所にまともな靴屋がないので、隣駅の学芸大学に行く。駅前の靴屋で黒と茶のツートンのちょっとおしゃれな靴紐を買った。

昼時だったので近くの蕎麦屋に入る。二十年近く前、学芸大に勤務していたときによく通った蕎麦屋だ。何も変わっていない。鶏南蛮の柚子片がいい香りを出している。

帰宅して靴を見るといい具合だ。買ってきた靴紐を通してみる。あらあら紐が長すぎる。普通の結び方では引きずるほどの紐が余ってしまう。そこで、紐の長さをたっぷり使った結び方をウェブで調べてみることにした。

いったりきたりで難しそうだが、やってみると意外と単純。立体的でいい感じの靴紐結びができた。「Spider Web」とは仕事にもぴったりの名前じゃないか。

古い靴でも靴紐と結びを変えると履くのが楽しみになる。

インターナショナル・チェーン・スモーキングとは

無事ホテルのチェックアウトを済ませ、北京首都国際空港の第三ターミナルに向かってタクシーを飛ばす。なかなか気合いの入った運転手で30分ほどしかかからなかった。

新しい第三ターミナルはまだ手垢でよごれていない。きれいで広い。搭乗口まではモノレールに乗せられる。出国手続きは簡単に済むかと思ったが、手荷物のチェックでなんと100円ライターを没収される。なぜだ、ここから先は禁煙なのか? 一日で一体いくつのライターが没収されるのだろう。空港の裏で中国のライターメーカーと繋がっているんじゃないかと冗談のような事を思ったが、もしかしたら冗談ではないかもしれないぞ。

搭乗口エリアはすごく広い。そのわりにレストランが一軒しかなく、しかたなくそこで昼食をとることにする。好きなものをトレイに載せていくタイプだ。

  • 骨付き肉と筍と豆の煮物
  • ピーマンの炒め物
  • 鶏のスープ
  • 白飯
  • ビール(ハイネケン)

昼にしてはちょっと贅沢したが、まあいい。これが今回の最後の北京での食事なのだから。しかし、レジに進んで腰を抜かしそうになった。会計はなんと120元。これまでうまくやってきたが、最後の最後でぼったくられるとは。

飯を食うとどうしても煙草を吸いたくなるのが喫煙者の習慣というもの。搭乗口に向かって悶々としながら歩いていると、なんと喫煙部屋があるではないか。ライターを奪っておきながら喫煙場所があるとはどういうことか。なるほど、そこにライターか火をつける道具があるに違いない。成田には自動車のシガーライターのようなものがあったし、どこかの空港ではチャッカマンが紐でぶら下がっていたのを覚えている。

安心して喫煙部屋に入っていくと、完全に期待を裏切られた。ライターなんか置いていない。誰もいないので火を借りることもできない。

しかたがないのでそこを出て、案内版で別の喫煙部屋を探す。搭乗口エリアのなるべく中央の近く、人の多そうな場所の近くの喫煙部屋に入る。ここでは先客がいて、ようやく火を借りることができた。太った白人に火を借りたいと言うと、彼が吸っている煙草を差し出してくれた。彼もライターを奪われたに違いない。

次々と入ってくる喫煙者。彼らに煙草を差し出して火を分け与える。この部屋から喫煙者を絶やしてはいけない。そんな一体感のある妙な雰囲気だった。北京での小さな聖火リレー。これがインターナショナル・チェーン・スモーキングだ。

10人に一人くらいの割合で、ライターを持っているやつがいる。どうやって持ち込んだのだろうか。まさか袖の下、ということではあるまいが。

無事帰国。

明日、帰国

3月末からの北京出張も今日が最後の勤務。明日2週間ぶりに帰国できる。しばらくは日本で落ち着ける予定だ。

砂は黄砂だけではない

ここ北京では昨夜一雨降ったらしい。朝起きると道路は水を打ったように濡れ、ここ二週間で一番いい空気だ。爽やか感はないが寒くないし暑くもない。

しかし、空気がいいのも半日ももたない。上を見ればビルの工事、下を見れば到る所で歩道や道路をはつりながらの突貫作業が続いている。黄砂なのか工事の砂塵なのか、見分けがつかない。

私は職人の息子なので工事現場は嫌いではない。日本の、特に家を建てている所でモルタルの涼しい香りがすると、すごく落ち着く。ところが中国の歩道工事の現場は砂とレンガがあるだけだ。この光景をどう説明したらいいのだろう。一番似ているのは、乾いた土地での遺跡の発掘現場だ。

砂だらけの発掘現場の横を、人が通り自転車が通り、そんな光景がホテルのすぐ近くにあるのだ。

靴がすごく汚れる。

今日食ったもの

    • 野菜プリッツ、紅茶、緑茶
    • 牛丼
    • ケンタッキーのコロッケバーガー、ポテト、フライドチキン

激安と激高が同居するコンビニ

中国にきて、あちらこちらにセブンイレブンがあることに本当に助かっている。コンビニでは日本同様ほぼ無言ですますことができるから、気持ちが楽なのだ。

中国のセブンイレブンで驚いたことが二つ。

一つは、日本とまったく同じスタイルで「おでん」が売られていることだ。買うつもりはないのでどんな種があるのかよく見ていないが、格子に仕切られた鍋の中で茶色の玉子が浮かんでいるのを見ると、ここは本当に中国なのかと思ってしまう。よく売れていた。

もう一つ。棚にお弁当がないかわりに、イージーオーダーのお弁当がある。回鍋肉のような炒め物や野菜中心の炒め物など8種類くらいの総菜が暖かいままケースの中にあり、注文するとご飯とセット、または丼状のご飯の上にのせてくれる。丼では2種類の総菜のハーフ・アンド・ハーフもできるようだ。これがなかなか美味そうなんだが、注文の手間を考えてしまうとトライする気になれない。でもこれは日本にあってもいいな。

最近コンビニで西洋風の外国人を目にすることがある。彼らは平気で100元近くもするワインを買っていったりするのだ。信じられん。でも日本円なら1500円か。日本円に直すと納得できるのだが、こちらに来ると完全に頭が元勘定になるので、私は一本7元(105円)の56度のコーリャン焼酎(500ml)を今日もレジにもっていくのだ。

今日食ったもの

    • クラッカー、紅茶、緑茶
    • 牛丼
    • 韓国風ラーメン