今日も北京のホテルのお話。
今朝起きて驚いた。電気がきていない。停電しているのだ。ここで慌ててフロントに電話なんぞしない。周りを確認して自分の部屋だけの現象なのかを確かめるのだ。ブレーカーは落ちていない。下で朝食をとるついでにフロントに聞いてみるのもよいだろう。そう思って朝食券を手に廊下に出て下に降りようとしたら、エレベータが動いていない。
どうもホテル全館が停電しているようなのだ。
部屋は7階。ここで階段を使って朝食をとりに下に行っても、今度はその分上ってこなければならない。そもそも全館停電でレストランが朝食を出しているとも思えない。冷静に判断してそのまま部屋に戻ることにした。
湯も沸かせないのでミネラルウォーターを飲み、ゆっくりと煙草を吸いながら外の様子を眺める。いつもと変った様子はない。ホテルの前で車を磨いている運転手や、ホテルの警備員も何も慌てた様子もなく、談笑をしている。
日本のホテルで全館が停電したらどうなるだろうかなどと想像しながら、中国人は妙なところで落ち着いているものだと感心する。丁度オフィスに早めに行く用事があるので、さっさと用意して7階から1階まで階段で下りた。フロントのシステムは非常電源があるらしく、ちゃんと機能している。フロント嬢に英語で「電気システムが全部だめになっているけど、どうなってるの?」と聞いてみた。彼女曰く「ここのPCは動いているので大丈夫です」だと。そんなの関係ねぇー、と言いそうになったが止めておいた。フロントの隣のレストランでは、照明のない薄暗い中で何人かが朝食をとっている。朝食券は部屋だ。なんてこった。
歩いてオフィスに向かう。大きな交差点でまた驚いた。信号が消えていて何人かの警官が交通整理をしている。どうもこのあたり一帯が全部停電しているらしいのだ。やれやれ。
オフィスで「北京 停電」というクエリーで百度のニュース検索をして次のページにたどりつく。
二つの点で驚いた(今日は驚いてばかりである)。
まず、新聞の天気予報のページに「今日の停電のお知らせ」みたいなコーナーがあること。これによるとホテルのある一帯は午前4時から午前9時半まで停電の予定だったことがわかる。こんなコーナーがあるほど、北京は停電が多いのか。
もう一点。ペーパーの新聞の全文検索ができるんだ。しかも画像で表された紙面にマウスオーバーすると、各コーナーに遷移できるようになっている。日本の新聞社よ、中国に比べたらお粗末千万。このページを見習って、さっさと情報をウェブに解放て。そうすれば称賛の嵐、間違いなしである。
今日食ったもの
- 朝
- 牛肉入りのおにぎり
- 黒豆乳
- 昼
- ラーメン
- 夜
- 牛丼
- レタスの炒め物
- 鶏のスープ